金融市場作業部会とは? 米国株式市場を救う暴落阻止チーム!

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金融市場作業部会とは? 米国株式市場を救う暴落阻止チーム!

暴落阻止チームとは

あなたは米国株式市場には恐るべき守護神がいるのをご存じでしょうか。
実はいるのです。暴落阻止チーム、英語では PPT(Plunge Protection Team )といわれる存在が。


PPTの正式名称は、金融市場作業部会といい、1988年にレーガン大統領が大統領令により創設しました。

彼らは、株価が暴落すると招集され、それ以上の暴落を阻止するための施策を講じる組織であり、2008年の金融危機の際にも出動したとされています。

しかし、実際の活動については不透明な点も多く、具体的に何をしているのかははっきりしていません。
そんな彼らについて少しだけ調べてみました。

構成メンバー

金融市場作業部会のメンバーは

① 財務長官 
② FRB議長 
③ 証券取引委員会代表 
④ 商品先物取引委員会代表


というそうそうたる面子で構成されています。
ちなみに2020年2月現在の財務長官はムニューシン、FRB議長はパウエルです。

市場の安定をはかることが目的

金融市場作業部会の公式な目的は、
〇金融市場の安定、効率、秩序、競争力を高め、投資家の信頼を維持すること
〇必要に応じて様々な取引所、クリアリングハウス、自主規制団体、主要な市場参加者と話して、民間部門の問題解決を目指すこと
です。

なお、ここでいう主要な市場参加者とは、当然ゴールドマンサックスのような大手金融機関が含まれます。文面的には意見交換するだけのようになっていますが、実際はどうなのでしょうか。

PPTが実際に出動した事例を紹介!

記憶に新しい事例としては、2018年12月に株価が暴落したことを受けて、同年12月23日に財務長官のムニューシンがPPTを招集しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39331770V21C18A2EAF000/ (参考記事:日経新聞)

PPTにて大手金融機関らに、「 潤沢な資金供給 」を求めました。

皮肉にも、PPTが招集された翌日の24日には、「 市場が知らない懸念材料があるのか 」と市場に疑われていっそう株価が下落しました。
しかし、クリスマス休暇があけた26日から、大量の資金が株式市場に流入して歴史的な株価上昇につながりました。

一説には 、大手金融機関の年金運用において、債券から株式への「リバランス」が行われたとのことです。
絶妙なタイミングで圧倒的な資金を投入したことで株価は押し上げられました。

12月25日のクリスマス休暇を挟んで暴落から暴騰へと変化している

最高のタイミングのリバランスになって運用担当者もウハウハだったでしょう。結局、翌年の2019年を通じて株価が上がり続けるきっかけをつくったのでした。

まとめ

このようにとことん株式市場が暴落すると、ころ合いを見てPPTが出動する可能性がありますので、含み損を抱えた人も無限に暴落する相場はない、逆に空売りする人も深追いは禁物、ということを意識して相場に臨むとよいとおもいます。

参考文献

https://www.archives.gov/federal-register/codification/executive-order/12631.html (National Archives Executive Orders 12631)

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