市場は時間帯ごとに顔を変えます あなたはついていけますか?

投資・トレード

  • S&P500の一日のスケジュールの基本的理解
  • 時間帯ごとの注意点
  • 時間帯ごとの戦略

市場は時間帯ごとに顔を変えます

トレードは、単に無機質に、線をひいたり、インジケーターを見て行えばよいものではなく、市場の環境をよく認識していく必要があります。
市場の環境認識の中で、最重要なことのひとつとしてタイムスケジュールの認識があります。
タイムスケジュールには、年、月、週、日などいろいろな単位があり、また、イベントや指標がらみのスケジュールというものもあります。
この記事では、特に、一日の流れについて解説をしています。

米国/欧州時間について

CMEはシカゴにあるので中部時間、NY株式市場は東部時間ですが、この記事では東部時間米国時間としています。
また、米国や欧州には夏時間と冬時間があります。夏時間と冬時間で1時間違いがありますので注意が必要です。

  • 米国夏時間 : 3月の第2日曜日から11月第1日曜日まで 
  • 欧州夏時間 : 3月最終日曜から10月最終日曜まで

米国と欧州では1週間程度のズレがありますが、以下の章では便宜上ひとつにまとめてしまっていますので、ご注意ください。

夏時間

欧米夏時間のタイムスケジュール

冬時間

欧米冬時間のタイムスケジュール

各時間帯ごとの解説

NYクローズ後 CMEオープンまで

NYクローズ後もCMEでは1時間先物の取引可能ですが、その間に15分の一時停止時間があります。
NYクローズ直後からCMEのオープンまでの2時間のうちどれくらい取引できるかはCFDの証券会社次第でまちまちです。
GMOクリック証券は、CMEの一時停止前までが取引時間となりそれ以降はCMEが再度オープンするまで取引できません。他の証券会社もメジャーどころは似たような対応です。
調べた中では、IG証券はクローズ時間も含めた24時間対応のようですが、クローズ時間中はスプレッドが非常に大きくなります。
なお、 楽天証券では海外先物を直接取引できるのでクローズ中の1時間以外は取引が可能です。

証券会社ごとに取引時間が異なるので気を付けること。

CMEオープン後 東京オープンまで

CMEがオープンしてから東京オープンまではやや相場が薄く不安定になりやすいです。特に、週明けやNY市場で大きく動いた後には東京市場での動きに対する思惑から、ボラティリティが高く乱高下する可能性もあります。出社前にすけべ心でしょうもないポジションをつかんでしまわないようにご注意ください。

不安定なので自信のあるとき以外は下手にポジションをとらない。

東京オープン

東京市場がはじまるとNY市場の流れを引き継ぐ場合と反転する場合があります。大きな材料によりNY市場が大きく動いた場合は、そのまま流れを引き継ぐことが多いです。あまり材料がないのにNY市場が需給面だけで動いた場合や既に東京で消化された材料で動いた場合などは、夜間に日経先物が連動して動いたとしても、現物指数にサヤ寄せされて、日経先物が値を戻すと同時に米株先物も値を戻すことも多いです。いわゆる窓埋めであったりリバウンドです。要はどれだけ前夜のNYの動きが東京市場に新鮮さをもって受け止められたかです。
例えば下のチャートでは、前の週にS&P500が最高値をつけたものの週末の調整で売られてしまいますが、その流れを東京市場で断ち切っています。NYで売られたのが材料というより、需給面が理由だったからです。

東京時間に必ずしもNYの流れが続くわけではない

NYの流れを引き継ぐか値を戻すかは場合による。

中国オープン

10時台、11時台になると中国市場がオープンすると、東京市場、米国先物も影響を受けます。ただ、香港はまだしも中国本土市場はやや内向きな市場なので、中国株指数と米株指数の相関性はそこまで高くなく、どちらかというと、中国の政策などの重要材料やサプライズ経済指標が直接インパクトを与えるほうが大きいように感じます。

中国経済の世界へのインパクトに注意。

欧州オープン

中国関連で動いた後はしばらく方向感やボラティリティに乏しいことも多いのですが、欧州市場がオープンすると一気に相場が動き出します。なお、市場が開く1時間前から先物が動いているため、ざわつきはじめます。
ボラティリティが高めの時期には、この時間帯だけでも十分にデイトレードできるぐらい流動性が高いです。
やはり一番動きがあるのは、オープン後1~2時間でその後は、徐々に動きが鈍くなり、NY市場がオープンするまでに収束していくことも多いです。
しかし、欧州系の指標や要人発言、NYオープン前には米国系の指標も多く発表されますので、それによって動くこともあります。
また、この時間帯は、なぜかはわかりませんが、1時間ごとに区切りがあり、〇時50分過ぎぐらいから調整が入り△時00分から新たなプレイヤーがはいってきて出来高が上がるという繰り返しがあります。これは意外と重要です。

相関関係のある指数としてはSTOXX50 (FESX)とダックス(FDAX)が挙げられます。tradingviewにて安価なリアルタイムデータ料でみられます。
下のチャートはSTOXX50とS&P500の欧州時間における比較です。非常に相関性が高いのがわかります。

欧州株価指数とは相関性が高い

欧州時間帯は本格的なトレードチャンス。

NYオープン

一日の中で最大のボラティリティをもつのがこの時間帯です。
欧州時間帯の流れを引き継ぐ場合と、引き継がない場合があります。
東京市場のときと同様に、前の市場(欧州)の流れを引き継ぐのは、それだけ材料が大きく新鮮味がある場合で、そうではないときは、サヤ寄せされて、場合によっては全く逆方向に動くこともあります。
NY市場は最大の株式市場のため、外的な要因よりも、市場内の需給論理によって動くことが大きく、少しぐらいの外的材料であれば無視して動いてしまうことも大きいです。そのため、ポジションをもっているがNYオープン後の動向が読めないときは、いったん清算してしまうことも重要な戦術です。
下のチャートでは欧州時間まで弱い動きをしていたものがNY時間に一気に上げています。

NY時間にて流れがかわる

欧州市場がクローズするぐらいまでは活況を呈し、その後はしばらくだらだらとした展開となり、再び朝方からNYクローズごろまでにボラティリティが上がってくることが多いです。
下のチャートはとある日のNY時間のものです。青矢印は、オープン直後とクローズ直前に出来高の山があることを示しています。値動きもそれに応じて、上がって、中だるみを経て、また上がっています。

オープンとクローズに出来高の山がある

NY市場の特徴としてある程度一方通行で動くことが多いという点があります。一度一方的な展開になると、中だるみの時間帯に多少の戻しはあっても、またクローズ間際にダメ押しされるといった展開が非常に多いので、場中の逆張りはお勧めしません。NY市場が終了して、東京市場の反応などもみて十分に落ち着いたところで逆張りすることをお勧めします。週明けであれば流れが断ち切られることも多いので、それを生かす方法もあります。

NY市場は唯我独尊。他の時間帯とは別次元の存在として考えること。

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